私は33歳女性で現在は金融機関で働いています。高校卒業後にアルバイト、派遣など非正規で働いていましたが、20代半ばに3年ほどニートをしていました。
ニートをしていた当時は両親と同居していましたが、保守的な両親だったので「女性のニート=家事手伝い」という感じであまり危機感はありませんでした。
経済的にも特に問題がなかったため、ニート期間中は家事をやりながら好きなことをして過ごしていました。
ニートになったのはブラック企業勤務によるうつ病の発症

ニートになったきっかけは職場が今でいうブラック企業だったことと、酷いセクハラが続いて精神的にもまいってしまい、結果的にうつ病になって退職したのがきっかけです。
高校卒業後にアルバイトや派遣でいくつかの職場を経験しましたが、どこも非正規労働者の比率が高いため労働環境が悪く、特に正社員男性からのパワハラやセクハラに苦しんでいる従業員が多かったです。
個人的にはセクハラにとても苦しみました。セクハラの内容は、日常的に顔や体など容姿についていろいろ言われるなどです。
他にも、彼氏との関係についてしつこく聞かれる、裏で卑猥なことを噂される、誰も見ていないところで体を触ってくる、何度断ってもしつこく個人的関係をせまる、ストーカーじみた行為をしてくるなどがありました。
会社で横行していたこともあり、女性側も「このくらいは社会人として仕方がないこと」という認識で、個人的にとてもツラくても相談する相手や場所もなく一人で悩んでいました。
そのせいかだんだん精神的にまいってしまい、食欲がなくなる、夜眠れない、急性胃炎、微熱が続くなどの身体症状も出始め、最後は出社することもままならないほど体調が悪化して退職しました。
退職した当時、家族はひたすら私の体を心配していたので、仕事を辞めてよかったと思っていたようです。
そのためニート期間中もお小遣いをくれたり、好きなことをするように勧めてくれたりして助かりましたが、結果的に3年間もニート生活を続けてしまいました。
ニート期間中は実家で趣味とゲーム三昧

ニート期間中は実家暮らしだったので光熱費や食費などはタダでしたし、ニート期間中は(今思えばふざけたことですが)両親から毎月お小遣いをもらって生活していました。
ニートで実家暮らしをしていましたが毎月の生活費は10~15万円使っていました。貯蓄額は500万円くらいあったので精神的に余裕もありました。
ゲームや趣味に使った金額は、年間で趣味の旅行に40万円程度、読書に10万円程度、音楽鑑賞その他に15万円程度。ゲームには年間2~3万円かけていました。
ニート期間中ハマっていたゲームは「どうぶつの森」でした。退職したばかりの頃は体調が悪すぎて好きなことをする元気もありませんでした。
しかし、しばらくして回復してからは家族や彼氏、友人の勧めもあって、好きな旅行をしたり読書をしたり、ゲームをする精神的余裕も出てきました。
旅行は主に海外旅行をしていました。退職後はかなり時間的な余裕があったので、働いている頃には難しかった2週間程度のヨーロッパ周遊やアメリカ本土を旅するなど、外国の文化を体験することでかなり精神的にも健康になりました。
読書にもずいぶん時間をかけていました。働いていてストレスの多かった時期には現実逃避できるようなフィクションの小説類をよく読んでいました。
でも、ニート期間中は逆に現実の政治経済や国際関係のようなノンフィクション系ジャンルの本に興味がわいて、社会問題の本もよく読んでいました。この頃いろいろ勉強したおかげでけっこう物知りになりました。
ゲームは姉の勧めで始めた「どうぶつの森」にかなりハマっていました。癒し系の可愛いキャラ、ホッとするようなほのぼのした雰囲気、自分のペースで好きなように遊べる点が当時の自分の心理状態にマッチしていたと思います(ちなみに今でも大好きです)。
ゲームの性質上毎日やる必要はなかったのですが、あまりにもどうぶつの森の世界に愛着があったので、1日平均2時間以上はやっていました。もちろん攻略本も何冊か買って「完全制覇(?)」しました。
ニートの方にオススメのゲームはどうぶつの森

現在ニートで引きこもっている方におすすめしたいゲームは「どうぶつの森」シリーズです。上記でも触れましたが、このシリーズは特に決まったゴールがなく、自分の好きなペースで好きなように遊べるのが魅力です。
のんびりした独特の世界観には好き嫌いがあると思いますが、このゲームのキャラクターが可愛いと感じるような女性の方には特におすすめしたいです。
またゲームの中には難易度が高すぎて途中で挫折してしまう、逆に単純すぎて飽きてしまう、あるいは課金しないと先に進めなくなったり等、楽しいはずがストレスになってしまうものもあります。
その点でどうぶつの森シリーズはマイペースに続けられるのでまったく心配ありません。重課金の心配もなく、ちょっと飽きたらしばらく放置でも全然OKです。またやりたくなったら戻れば大丈夫なので。
ゲーム以外でおすすめしたいのは読書です。ニートや引きこもりの場合、いろいろな問題はあるにせよ時間的な余裕だけはあると思います。
その時間を無為に過ごすのは非常にもったいないので、せっかくなので真に自分が興味のある分野や知りたいことを極めることをおすすめします。
その点で読書なら旅行のようにお金はかからず(図書館の本や無料の青空文庫などでもOK)、他人に会う必要もなく、自分のペースで続けられるので、まさにニートの方にピッタリだと思うのです。
本を読む習慣がない方で活字に苦手意識がある方は、ネット上にあらゆる分野の優れたサイトがありますので、その辺から入ってみるのも良いかと思います。