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うつ病になりニートになった男性が資格取得で脱ニートをした体験談

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私は36歳男性で独身です。ずっと実家または祖父母宅で生活しており、1人暮らしの経験はありません。私は一人っ子なので兄弟姉妹はいません。

 

今は中小企業診断士の資格を取得して就職できていますが、20代後半に4年くらい無職でニート生活をしていました。

 

うつ病も発症しており、今後の生活もどうなるかわからないような毎日でしたが、資格取得により就職することができ今に至ります。

目次

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ニートになったきっかけはうつ病

直接のきっかけは就職後半年で発症した「うつ病」です。大学を卒業後、一時は研究者を志して大学に1年「研究生」として残りましたが、先生の都合で断念。

 

就職氷河期が叫ばれていた時代ということもあり、「資格を取って手に職をつけよう」と考えてIT系の専門学校で開発系の資格を取得し、地元の医療系システム開発の会社に入社しました。

 

ところが入社後、ほとんど仕事を振られることがなく、基本的にはずっと「自習」の毎日でした。たまに教わってもいない仕事を振られましたが先輩に聞いても新入社員にわかるような返答はなし。

 

やることがないので定時で帰宅すると後日イヤミを言われ…といったように、およそ新入社員を教育する体制の整った職場ではありませんでした。

 

今冷静に振り返ってみると、一般企業でいうところの「課長」クラスの人が大きなプロジェクトにかかわっていてほぼ社内におらず、代わりに人材育成を行う人員体制や申し送りが不十分だったのではないか、と思っています。

 

その会社は比較的大きな商社の系列企業のIT事業部が独立したような経緯があり、親会社が子会社の新入社員の研修等をしっかりと行っていました。

 

私の場合、親会社の行った「入社後半年研修」で、メンタルヘルスの講座を受講した時の「こんな症状があったら相談してください」というものに該当する項目が多数当てはまりました。

 

、あとは親会社に相談→産業医を紹介される→うつ病の診断が下る→休職→社内規定による休職期間が満了→退職→そのままニートへという流れをたどりました。

ニート期間中はうつ病との長い付き合い

職期間を終えてもうつ病は寛解せず、最初の2年ほどは病気と付き合いながらの生活でした。元気のある時は規則正しく生活しようと考え行動していました。

 

趣味であった料理をしたり、ゲームに打ち込んだり、体力づくりを行おうとジムに通い始めたり、もう少し調子が良くなったころには旅行に行ってみたりして暮らしていました。

 

休職中も保険である程度の収入があったため、実家でつつましく暮らすぶんにはお金の面で苦労することはありませんでした。

 

幸い友人には恵まれていたので、彼らの「休みの時の遊び相手」たらんとして暮らしていました。マンガ「働かないふたり」をご存じであれば、あの作品の守兄ちゃんを想像していただければと思います。

 

しかし調子の悪い時は強いお酒と睡眠薬に浸るような有様で、28歳の時に「重症急性膵炎」という病気になりました。

 

緊急入院からICUに3週間、全部で2か月ほどの入院を経て退院。死にかけた代わりにうつ病の方はすっかり良くなりました。

 

その後2年ほどは「人間いつ死ぬかわからないんだから、生きてるうちにやりたいことはやっておこう」と考え、ますます趣味の料理や旅行に打ち込むようになりました。

 

同時に、「もしまかり間違って長生きしちゃったら…」ということに不安を覚えるようにもなりました。

 

何らかの収入を得る手段を確保しなければならない、と漠然とではありますが将来を考えるようになっていきました。

資格を取得しようと思ったきっかけは友人からの薦め

友人の中でも特に親しい男にある企業の跡取り息子がおり、彼から「中小企業診断士になって、将来ウチの会社を手伝ってくれないか」といわれたのが資格取得のきっかけです。

 

中小企業診断士という資格はその時は聞いたこともありませんでしたが、調べてみると「会社経営に係わるあらゆる分野を網羅する」ものであるとのこと。

 

難易度の高い資格ではありますが、類似の士業(弁護士・司法書士・行政書士など)と比べると、「時間をかけさえすればいずれ取れる」という特性がある資格だということがわかりました。

 

知識を持つことは元来大好きなこと、専門学校時代に「資格取得のための勉強法」を習得していたこと、そして何より時間に余裕があったことから、チャレンジしてみることにしました。

 

一度社会からドロップアウトした身から一発逆転してやろう、という野心というか下心があったことも間違いありません。

 

その頃には同居していた祖父母の高齢化が進み、体も利かなくなってきていたので、資格の勉強と介助・介護を中心とした生活を送っていました。

ニート期間中に取得した資格は様々

ニート期間中はもちろん時間があったので中小企業診断士のほか、分野が重なるものや前提知識として必要性が高いものを中心にいろいろ取得しました。取得した資格は以下の通りです。

  • 中小企業診断士
  • 日商簿記3級および2級
  • 日商販売士3級
  • ファイナンシャルプランニング技能士3級(個人資産相談業務)
  • MicrosoftOfficeSpecialist(Word・Excel・PowerPoint)
  • ユーキャンボールペン字講座

 

ニート期間中にこれらの資格を取得することで「履歴書に書くことがある」ということが私にとって一番重要なことでした。

 

「病気で働けない時期があったが、体調が回復したのでまた働きたい」ということであれば、その人物のスキルは病気をした時と変わらないままです。

 

しかし、その期間に資格を取ったのであれば、病気前よりスキルを積んだ人物であるということが書類審査の時点で明らかになります。

 

私の場合、診断士資格を取って以来、書類で落ちたことはありません。特に中小企業診断士はそれなりに高難度かつ専門性の高い資格なので、働いていない期間が数年間あったところで、ほとんどハンディキャップにはなりません。周りから見れば「診断士の先生」です。

脱ニートのために資格を取得するなら専門性の高いものがオススメ

意外かもしれませんが、いっそのこと思い切って専門性の高い資格を目指してみる、というのがオススメです。

 

弁護士はハードルが高すぎる割に人余りの状態なのでオススメしませんが、働き方改革の影響で社会保険労務士は人気ですし、行政書士・司法書士は一定の需要があります。

 

一般の企業に就職したいのであれば、中小企業診断士ももちろんオススメです。診断士には1次試験と2次試験があるのですが、今では1次試験合格のみでも十分に評価されると聞いています。

 

もう少しライトなものでは簿記も有力候補です。簿記は会社というものの基礎でありながら、商業高校か大学の経済学部などを出た人でもなければちゃんとわかっていない概念です。

 

言い換えると「社会人として必要なものなのに、意外とみんな知らない」という資格であり知識です。

 

3級でもある程度役に立つでしょうが、2級まで持っていれば経理系の職には大きく有利になります。逆に1級までは一般企業で必要とされることはまずないレベルです。

 

また、MicrosoftOfficeSpecialistなどは就職時よりは入社後、実際の仕事で役に立つものだと思います。

 

PowerPointを使うのは限られた職種だけでしょうが、Word・Excelはほとんどの人が使うものですから、それを適切に使いこなせれば仕事が効率化できますし、人に教えてあげれば株も上がるでしょう。

 

ニートの方は自分の興味のある分野についての好奇心や集中力がハンパないことが多いので、持て余した時間を使って独学してみると、案外ハマることもあるんじゃないかと思います。

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