私は大学院卒業後24歳で社会人になりました。その2年後、26歳でニートになる事を選択した現在28歳の女性です。
会社までの通勤電車や都会の暮らしに耐えられなくなり、仕事を辞めて田舎に引っ越したことがきっかけです。
それまでは東京のど真ん中でOLをしていた生活から、何もない、時間だけが溢れている日常生活へと大きく変わりました。
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ニートになったのは慣れない都会の環境が原因

ニートになったきっかけは、都会の生活に慣れなかったためです。もともと地方の生まれであったため、人混みの多い場所や騒々しいところに住んだ経験がありませんでした。
また、仕事上の理由で転勤の機会があり、東京へ引っ越すことになったのですが、数年たっても満員電車や都会の空気になれませんでした。
さらに、仕事の関係で生活リズムが夜型に変わったことなども原因として挙げられます。そこで、自由な時間に働き、出勤することなく自宅で作業ができるライフスタイルに憧れを持ち、ニートになる事に決めました。
今思えば、都会で働き続けて身体を壊してしまえば、将来生活ができないほど、病気にでもなっていたのではないかと常々感じています。
さらに、私は女性ですので、いずれは子供を持った時に自宅で働ける環境が整っていればなお理想に近づくと思い、ニートへの道を選択しました。
正直、ニートになった今は会社勤めの時よりも収入は減り、アルバイトを時々しなければ生きていける生活ではないことが現実です。
来月の収入が心配になったり、欲しいものを買うことを我慢するなど、以前よりも自由ではないと感じることもあります。
しかし、また企業に戻ろうと思う気持ちはないのは、ニートであるがゆえに得られる自由な時間があるからだと思います。
自分を見つめる時間があり、読書などの趣味に時間を費やすこともできるようになりました。お金と時間のバランスを学ぶ、良いきっかけになったと今は感じています。
ニート期間中の生活は150万円の貯金を切り崩して生活

ニートを始めた当初は、正直お金のやりくりが厳しく、食事は外食を控え、自炊に専念しました。
ニートになって田舎には帰りましたが、一人暮らしをしました。実家の親との仲は悪くないのですが、ニートで家にいると息が詰まってしまいそうだった一人暮らしを選択しました。
田舎暮らしなので都内にいる時よりは家賃は安く抑えることができました。ただ、水道光熱費は家にいる時間が長くなったので高くなりました。生活費の内訳は以下の通りです。
- 食費:25,000円
- 家賃:55,000円
- 電気ガス水道:13,000円
- 光回線のネット代:3,000円
ニート期間中は失業保険の給付が始まるまでは150万円の貯金を切り崩して生活をしていました。
ニート期間中はなるべく外出などはしないようにし、ほとんどの時間を家で過ごしていました。
ニート期間中に婚活サイトで旦那と知り合った

出会いは当時暮らしていた東京です。会社を辞めて田舎に引っ越しをしたいと考えていた時でした。
現在結婚し、一緒に暮らしている夫との初めての出会いは、婚活サイトでした。東京では、知り合いが少なかったため、人を紹介してもらえる機会がほとんどありませんでした。
アプリなら気軽に相手を探せるので、婚活サイトは私にとってとても良いチャンスでした。使用していたアプリは、気になる人と食事へ行く事を目的とした「ダイン」や、気軽に始められる「Paires」などのアプリを使用していました。
今の主人に会う前には、3名の方とお会いしました。お互いが面会しやすい場所であった、有楽町や神田などでデートをすることが多かったです。
少しおしゃれをしたい時には、銀座へも出かけましたが、居心地の良い居酒屋でお酒を飲むことがほとんどでした。
今の結婚相手の人とは食事を重ねて何度か会うたびに、意気投合することができました。誠実で、あまり話は上手ではないのですが、気遣いのできる一面に惹かれました。
しかし、私は仕事を辞めたばかりで心寂しい感情があり、社会から見放された孤独な気持ちを心の奥底で持っていました。
さらに、ニートになったばかりでしたので、恋愛をすることへの後ろめたさを抱えていました。その理由は、仕事をしていないことに対する社会への罪悪感があったからです。
しかし、現在の夫と話をしていると、安心感が得られ、人から認められている感情を持つことができるようになりました。
結婚してニートを脱することができパートで勤務できた

結婚をして変わったことは、ニートである自分への肯定感を得られたことです。当時は、ニートは社会貢献できていない不必要な存在なのではと自分を責めていたことがありました。
しかし、結婚したことによって、相手のために食事や洗濯などの何かしらのアクションを起こし二人で幸せを共有できたり、信頼できる人が近くにいる安心感を得られます。
一人では、乗り越えられなかった状況であっても、結婚相手と一緒に暮らせるようになってからは、困難も克服できるようになったと感じます。
また、結婚相手との生活を豊かにするために、ニートを卒業して、アルバイトをしようというやる気も起きました。
人と関わることを避けていた時期もあったのですが、結婚生活を送るに当たって毎日のように結婚相手と顔を合わせる環境で過ごしていることから、人とのコミュニケーションに嫌気がさすということも減った様に感じます。
仕事を辞めてから久しぶりになる仕事という環境にも溶け込めるようになり、人間関係において悩むことが減りました。
それも結婚をしたことによる効果なのか分かりませんが、四六時中家で話す相手がおり、尚且つ安心できる存在が近くにいると実感できるのは、心身共に良い影響があるように感じます。
一人でニート生活をしていた時は、自分の好きなことをしながら堕落した生活を送ることも可能なのですが、家に自分以外の人がいると思うだけで、生活リズムに気を付けたり、きちんとした生活をしようと心掛けられるのも結婚してよかったと思っています。